死のこと

去年の一時期、Twitterから殆ど離れた生活をしていたため、某ツイッタラーが半年以上前に亡くなっていたことを今更知った。
全く接点もないので、なんの感慨も湧かず、驚きも感じなかった。死にも生にも救済はないのだと思う。


先日、蜷川幸雄が亡くなった。
彼の演出作品は劇場に足を運んだもの、映像で観たものを合わせて10くらいは観ているであろう(こう考えると案外全然観ていない)。
世間一般で言われるような「灰皿を投げる演出家」というイメージよりは、「破天荒なじいさん」という印象が強かった。老いてなお、新しいことに挑戦する姿勢はまぶしくすらあった。
今年もあと数本の演出作品が残っていたという。それだけに、80という齢ではあるものの、「まだ若いのに」と言いたくなる。
こう言ってはあれだが、安らかになんか眠られてたまるか、と思う。『パンドラの鐘』じゃないが、「化けて出てこい」と本当に願っている。